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2006.08.15

花も嵐も・・・ 《南アルプス北部縦走》

H18080713_a台風あり、一過の炎天下あり、藪漕ぎあり、雷雨あり・・・そして、達成感あり。

 

十年分の夏山の醍醐味を一気に一週間に凝縮したような充実の山行となりました。

  平成18年度 夏山合宿 

  《南アルプス 北部縦走》

  夜行発六泊七日

 

2年生1名、1年生5名の高校生とともにたどった南アルプスの日々をふりかえってみましょう。

 

(←画像集は左のアルバムをクリックしてご覧ください。画像総数74枚)

 

【出発:8月6日】

20060806_2344_000_1 まことにありがたいことです。

たくさんのOBの方々(山友会)やご家族の方の見送りを受けて元気に出発です。

なお、OBの方々からはこの日に合わせて特注のお揃いジャージをプレゼントしていただきました。それに、グレープフルーツ、カルピス、ジュース・・・。

だれかれともなく部員から聞こえてきた言葉・・・

「荷物がまた重くなっちゃうよー」・・・オイ!こらっ! 感謝せい!!!

 

【第1日:8月7日 広河原~白根御池小屋】

H18080713_1ほとんど眠ることもできないまま、広河原へ。

みな、仰ぎ見る北岳の威容に圧倒されていたようでした。

なお、私は、この日の夕方現地入りすることになっている1年生のK君を迎えにテント場の白根御池から広河原に約30分ほどで駆け下りました。

このときばかりは、「ああ、ふだんから走っておいてよかったあ・・・」

 

【第2日:8月8日 白根御池小屋~北岳~北岳山荘】

H18080713_2 出発前の準備をしていると、東の空が異様なまでのうつくしさをもって真赤に染まり始めました。案の定、それは、悪天候の予兆であったのです。

明朝の天候回復の見込みが立たないので、急遽予定を変更して北岳をアタック。

麓の林道は閉鎖との知らせを受け、進退を相談しました。

そのとき、リーダーの2年生T君の一言ですべては決しました。

「今までみんなで苦労して登ってきましたから・・・」

テント場では、石を山積みして嵐の襲撃に備えました。

 

【第3日:8月9日 北岳山荘~間ノ岳~農鳥小屋】

H18080713_d 明け方まで強い雨風に耐え、少々風が弱まった間隙を縫うように縦走を開始します。

途中、這い松の間から雷鳥の親子が姿を現しました。

どうやら、この時ばかりは嵐を遠ざける救いの鳥となったようです。

夜、キジウチに外へ出てみると、眼下に甲府の夜景がチラチラと・・・あれっ、台風はどこ行った?

 

【第4日:8月10日 農鳥小屋~(農鳥岳ピストン)~熊の平】

H18080713_e 待望の3000mからのご来光を拝むことが出来ました。

その刹那は、みな静かに神々しいまでの天体ショーに見入っておりました。

その後は、大井川の源流で喉を潤し、お花畑の熊の平へ水平移動、その間、常にそれまでに越えてきた間ノ岳、農鳥岳が我々を見守ってくれていました。

それにしても、西農鳥岳の山頂に臭い付けをしたのは一体だれ?

 

【第5日:8月11日 熊の平~雪投沢源頭】

H18080713_f 本合宿中、唯一近くに山小屋のないキャンプとなりました。

水場も苦労して沢筋まで下って持ち上げました。

苦あれば楽あり。稜線上最後の夜は、まことに静かな山上の楽園でした。

一年生のN山君、「トイレはどこにありますか?」

だからさあ!!!

 

【第6日:8月12日 雪投沢源頭~塩見岳~三伏峠】

H18080713_3 夜明け前のガスが舞い上がる中、せかされるように最後の3000m峰である塩見岳を慎重に越えました。雲上に顔を見せた北岳から足もとにのびる主稜線がそれまでの長い道のりを物語っていました。

日本最高所の峠である三伏峠にて、最後に夏山の厳しい洗礼をうけました。約1時間ほどに渡る雷雨の襲来です。どうやら、寒気が日本列島に入り込み、大気の状態が不安定になったことが原因だったようで、この時下界も広い範囲で集中豪雨の被害に見舞われたようです。いわんや、山中では・・・ご想像にお任せします。

一年生のN西君、「(雷に)魂抜かれてしまったあ!」

 

【第7日:8月13日 三伏峠~鳥倉登山口~(帰京)】

H18080713_h 名残はつきませんが、山を下ります。

長年使われてきた塩川へのルートにかわり、南の鳥倉口へ。

昨夜の豪雨で道が崩壊して車の通行に支障が出ましたが、なんとか伊那谷へ。

仕上げは、贅沢にも松川の温泉で一週間の汗を一気に流しました。

気づけば、みな高速バスの窓の夢にゆられていました。

新宿駅での解散時のリーダー、2年生T君のたのもしい締めの言葉から・・・。

 

「この合宿が最終到達地点ではありません。・・・さらに〈高み〉をめざしてがんばっていきましょう!」 

 

追記:やっぱり「山」は「走る」ものじゃなくて、

     ゆっくり哲学しながら「歩く」ものだよなあ。(笑)

 

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コメント

悪条件の中、すばらしい縦走でしたね。北岳では、それこそ山の様な荷物を担いでいる人を見ては、すごいなと思っていました。お疲れ様でした。僕も来年は、テントかツェルトを担いで、2泊3日くらいで縦走してみたいですね。

投稿: マカニ・トモ | 2006.08.15 12:19

お疲れ様でした。なかなか予定日?を過ぎても更新されないので、もしやもしや下山できずにいるのかな、とか、昨日の大停電に巻き込まれたか?と、同じような年代の子を持つ母ゆえハラハラしておりました。
素晴らしい山の風景、またみなさんのがんばりが伝わって来ましたよ。
私も初心者向けの黒斑に行って来ました。登りは這うようにしてやっと登り、山頂での景色に感動し、そして帰り道、下りの方が登りより危険できつい事を改めて知りました。記念に小さな石を拾って帰宅しましたら、子供に山の物は植物も石も何一つ持ち帰ってはダメ!と怒られました。何もかも初心者の私、反省です。

投稿: sappi | 2006.08.15 14:17

お疲れさまでした。
凄いとの一言に尽きます。高校生の部員の方々も良い経験になりましたね。ゆっくり疲れを癒してください。

投稿: ひらぼん | 2006.08.15 14:32

何度か参加した伊那のはびろ高原マラソンの会場から見えていた南アルプスの山々を縦走されていたのですね。生徒さんの顔つきもこの1週間で変わったのではないでしょうか。
これも熱心な顧問の先生のおかげです。私が在籍していた高校ワンゲル部は廃部の憂き目にあってしまいました。高校時代にこれだけの貴重な経験ができた生徒さんは幸せです。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2006.08.15 20:02

>マカニ・トモ様

テントは一畳にニ三人ですし詰め状態ということもなく、ゆったり過ごせて快適ですよ。
荷物が多くなりますが。(笑)

投稿: moai | 2006.08.16 00:37

>sappi様

ご心配おかけしました。

お子様のおっしゃるとおり、中でも山の石にはその山の精霊が宿っていますから・・・。

投稿: moai | 2006.08.16 00:41

>ひらぼん様

連泊が初めてだった生徒らこそ、ほとほと疲れたことだろうと思います。

投稿: moai | 2006.08.16 00:43

>野川のカルガモおとーさん様

たしかに、この一週間、山の中で出会ったのは、お元気な中高年のグループがほとんどでした。
若い年代でも、大学生まで。
とうとう高校生のパーティーにはまったく会いませんでした。

私どもが高校生のころは、同じ高校生同士でテント場の先陣争いに先発隊を出すなどしたものなのですが・・・時代の変化を感じさせられました。

投稿: moai | 2006.08.16 00:48

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