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2006.09.12

秋霖

待望の涼味がやってきたと思ったら、一気に秋の長雨シーズンに突入です。この国のすばらしい言葉の力のみせどころで、こうした三日以上続く秋雨のことを 「秋霖」(シュウリン) とも表現するんですね。なかでも「霖」は国字で、長く降り続く雨のことをさすのですが、「雨」が「林」のごとく有るというのがすばらしいと思います。

 

さて、同じ長雨でも、夏前の「梅雨」とは決定的にちがうような気がします。どこか、物憂げで、哲学的な雨とでもいいましょうか、考えさせる雨という感じがあります。

 

いつもの多摩川も、野川も、そして若い人たちとの玉川上水も、井之頭も、みな走れば走った分だけしっとり濡れて、濡れた分だけ考えさせられて・・・。がむしゃらに耐えつつ濡れ走る梅雨ランとはそこが違うようです。

 

今週末は、甲府盆地の塩山にある、信玄の菩提寺「恵林寺」の山名にあたる「乾徳山」へ。例によって高校生らと、開祖の夢窓国師にならって修行に励んでくるつもりですが・・・。

国師いわく、 「心頭滅却すれば、自ずと火もまた涼し」 のごとく、 「秋霖もまた心地よし」 となるかどうか。

 

やっぱり、山は晴れて欲しいなあ!

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コメント

秋の長雨は。。そうですね
きっと開放的な「夏」が終わったあとのものだけに
しっとりと心に響いてくるのでしょう。

そのせいなのか 外の雨音をしみじみ聞きながら
考え事をしていたら つい長風呂に。。
こんな時間になってしまいました(>_<)

修行がんばってください♪

投稿: りんごママ | 2006.09.13 02:35

秋霖 日本人の素晴しい感性ですね!!感心します。
小生娘夫婦が三鷹に住んでいるので、結構吉祥寺や
井の頭遊びに出ているんですよ。
孫と、仙川公園辺りへも良く出かけます。
お子様方、すくすくお育ちのご様子、ご家庭での
様子目に浮かびます。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006.09.13 08:18

秋霖・・・なんと美しい響きでしょうか!

>濡れた分だけ考えさせられて

梅雨ラン、秋霖ラン、夫々に持ち味や含みが異なる「日本特有」の雨の様相を「ラン」を通して
享受され、豊かな人生を走り続ける「日本の男」moaiさん。
未来ある若人を大いに捲き込んで、益々のご健脚奮闘ぶりに「期待!!」。

魅力あるレポートも楽しみにしております。

投稿: 幸せコスモス | 2006.09.13 11:43

>りんごママ様

日常のあわただしさ、忙しさに
くれぐれも「溺れ」ませんように。

投稿: moai | 2006.09.13 19:06

>輝ジィ~ジ様

ようこそお越しくださいました。

そうでしたか。三鷹あたりは、まだまだ昔ながらの素朴な武蔵野の風景が残されているところもあって、思いがけず立ち止まり、見入ることもしばしば。仙川は毎日通勤で通過していますので、どこかでお会いしているかもしれませんね。

精力的に山登りをなさっているご様子、拝見してうれしくなりました。また、きれいな画像とレポ、楽しみにしています。

投稿: moai | 2006.09.13 19:13

>幸せコスモス様

いやはや、それでも、こう毎日続きますと、さすがに雨中ランはつらいですわい。

投稿: moai | 2006.09.13 19:15

秋霖なんて英語圏では無い言葉でしょうね。本当に日本語には風情のある素敵な言葉が沢山ありますね。
先週末、土日があまりにも厳しい残暑だったので、今の所この長雨と涼しさは天国です。炎天ランでぐったりしていたので、雨中ランで生き返ってます。
乾徳山、行きたいと思いつつまだ登ったことがないので、修行レポート楽しみにしております。お天気はちょっと心配ですね。

投稿: runrun | 2006.09.14 22:36

>runrun 様

本当にこのままでいくと、雨中の「修行」になりそうです。

投稿: moai | 2006.09.15 20:56

いや~、懐かしい名前ですねえ、「乾徳山」。
私が高校ワンゲル部に入って、初めて先輩に誘われて登った山です。

黒金まで行って、下りは走る走る(すでにトレイルランの片鱗を見せている(^-^)。
さすがに麓近くで足がつりそうになり、どんでもないクラブに入ってしまったと一抹の後悔を感じた山でもあります(^-^;

17日にはお隣の牧丘で巨峰の丘を走っているだろう野川のカルガモおとーさんでした。
くれぐれも嵐は呼ばないでください。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2006.09.15 22:30

>野川のカルガモおとーさん様

乾徳山、今回は大事をとって見送りとしました。またの機会に・・・。

「巨峰の丘」マラソン、頑張ってください!

投稿: moai | 2006.09.17 10:40

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