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2006.10.21

〈谷川岳〉 かけある記

ということで、30年ぶりに懐かしい谷川岳周回コースを日帰りで「駆け歩き」してきました。

( ← 画像が、左のアルバムに60枚ほどあります)

 

H181020a_004_1 とかく、谷川岳というと一ノ倉沢をはじめとする岩登りのメッカとして世界的にも有名です。ゆえに、こうした荒々しい東面の岩場(画像はマチガ沢)が想像されて「駆け歩き」にはちょっと…と思われる方も多いかもしれません。

 

 

 

 

H181020b_037 しかし、谷川連峰全体としてとらえればそれはほんの一部に過ぎず、その周縁の山脈は実に好対照を成してたおやかな峰々がつづいています。

あたかも、「どうぞ、心ゆくまで走ってくださいな!」といったような風情で、わずかな起伏も大切にしつつ、したがってほとんどのピークを巻くことなく一本の細々とした山道が一番高いところをつないでいます。

 

 

今回は、そんな表情豊かな谷川岳を一日で一気に堪能いてしまおうと少々欲張りな計画を立てそれを実現するにはこれしかないという「トレイルランニング」仕様で臨みました。

とはいえ、岩場以外での遭難や事故も多い谷川岳です。甘く考えては山に嫌われてしまいます。そのためにも、事前の下見が重要になります。

その「下見」ですか?まかせてください!30年前にしっかり丸二日かけてじっくり行なっていますから!(笑)

 

Tanigawamap  

以下、9時間にわたる「駆け歩き」を振り返ってみようと思います。

 

 

H181020c_008 西黒尾根よりも展望のきく、マチガ沢沿いについた厳剛新道を一気に登る。さーて、いっちょ気合をいれて行きましょか!と威勢よく駆け出すが・・・。一向に「走る」ことを許してくれない。非力な上に調子が悪いのだろうか。

わかった!犯人はこやつだ!これだけ、真横にいつも迫って来て圧倒している「シンセン岩峰」のせいだ!それならいっそのことさらに欲張ってその「シンセン尾根」(岩登りルート)を駆け上がればよかった!南無~。

 

H181020d_014 谷川の頂に達してまず飛び込んでくるのが、万太郎山・仙ノ倉山・平標山と続いて三国峠へと達する国境稜線。それまでの労が報われる瞬間ですね。

車でなければ、こちらのルートをたどってラストは「法師温泉」(あるいは猿ヶ京温泉)へザブーンってのもいいなあ。

下見ですか?大丈夫!!!こっちのルートもちゃっかり30年前に歩いてますって!

 

H181020e_022 谷川岳オキノ耳(山頂)から一ノ倉岳にかけて稜線上にある通称「ノゾキ」から、魔の谷「一ノ倉沢」を見下ろす。

この高度感、ダイナミックさ、スケール、どれをとってもクライマーを魅了して止まない岩場だ。

ゆえに、岩壁はやはり「見下ろす」ものではなく「見上げる」べきものだね。それでなくても、「ノゾキ」は犯罪ですぞ!

 

H181020f_032 緊張の稜線を抜け笹原の生い茂る茂倉岳へ。待ってました!足元からは延々とわたくしのためにランニングコースが続いているではないですか!

それにしても、人にあいませんなあ。このとき、本当に今日は仕事が休みだったっけ?と少々心配になる。

それもつかの間。こんな景色を前に野暮なことは考えますまい。

 

H181020g_041 草原上の蓬峠を過ぎて前方に七ッ小屋山を望む。途中こんな木道の小路もあったりして、かえってのんびり行きたいところ。

そうそう、のんびりといえば、峠近くの「蓬ヒュッテ」を通り過ぎようとしたら、なんと小屋の裏手で御主人とおぼしきお方が青空入浴中!

突然至福の時にお邪魔してごめんなさい。こんどは・・・わたくしも、その幸せにあずからせてくださいな!

 

H181020h_054

わたくしは、本当に雨男なのかねえ。

清水峠を過ぎたあたりから、ポツポツと。季節を巡らす冷たい雨が断続的に・・・。

しかし、ただでは転びませんぞ!その雨のおかげでどうです、この鮮やかな色彩の山肌は!

30年前にはまったく気にもとめなかった山名を冠した「白毛門」(シラガモン)の辺りにて。

 

H181020i_056 こうなったら、雨男の負け惜しみついでに・・・。

宮崎アニメの『風の谷のナウシカ』でしたっけ?

その「黄金の原」が目の前に広がっていましたよ!

なに、そうは見えないって?

実際の現場へどうぞ!ただし期間限定、しかも雨具必携ですぞ。

 

H181020j_064 街中の、しかも庭先でみられるところの紅葉は、整いすぎてなんだか立派過ぎますね。

それに比べて、人知れずありのままに山なかで色づいている紅葉は、たいそう奥ゆかしくてこっちまで気恥ずかしくなるほど。

さらに、同じ枝先でも、その色の濃淡に微妙な違いがあるのが、またいいよね。

 

H181020k_060 最後に、番外編として・・・。

白毛門からの急な下りの途中、左手に大きな岩が。

よくよく見ると、誰かさんが威張っている時の横顔にそっくり。

というわけで、妙に親近感を覚えてパチリ。

地図上で確認してみると、どうやら「ジジ岩」と「ババ岩」のうち「ジジ岩」の方らしい。ならば「ババ岩」は?と見渡すと、その少し後ろに目立たぬように小さく控えて在りました。

なんと、現実離れした自然の造形物だろう!!!(笑)

 

 

かくして、湯檜曽の流れに無事たどりつき、一路帰京の途につく道すがら、ハンドルを握りつつ口ずさんだのは、まぎれもなく30年前に憶えた『谷川小唄』

♪~さらば上越 湯檜曽の流れ

   さらば土合よ 谷川岳よ

   またの来る日を 心に誓い

   たどる列車の 窓の夢~♪

・・・って、おーい! 居眠りは危ないぞ!!!

 

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コメント

”うらやましい”の一言です。
でも、このコースを一日で走りきれる走力と体力を有する者だけに許された贅沢ですね。
それにしても、その後、運転して帰ってきたというのがもっとスゴイ。私なら、ホントに寝ちゃいそう。

投稿: 野川のカルガモおとーさん | 2006.10.21 20:15

moai さん、コメントありがとうございました。
ご無沙汰してしまってすみません。
すごいですね、体育会系の登山ですね、これは。
尾根は走れそうだけど、そこまで到達するのにどえらい大変そう。僕も11月後半に社内旅行で屋久島へ行って、縄文杉まで登山しますヨ。(すごい社内旅行でしょ?)
いよいよ明日、シカゴマラソン本番スタートです!

投稿: るうじ | 2006.10.22 11:42

>野川のカルガモおとーさん様

たしかに、SAのたびに寄っていました。

投稿: moai | 2006.10.22 23:32

>るうじ様

遠くシカゴの空へ!
フレーフレー るうじ!!!

投稿: moai | 2006.10.22 23:33

素晴らしい紅葉!! 赤い色が多くて素敵です。
うらやまし~い。
風のように走り抜けるmoaiさんが目に浮かぶようです。
私も「25年」くらい前には、主に沢登りで谷川方面には出かけましたが、今はもう地理的に遠くてめった行けません。
トレイルランも面白そうですね。でも1日はキツそう。

投稿: runrun | 2006.10.23 00:18

2000mクラスなのにアルプスの赴きがある谷川岳は素晴らしいです。私も走りたいと思ううちに先を越されてしまいました。

本当にうらやましく思います。

近年山頂近くの小屋を守っている元群馬県警山岳救助隊の馬場(夫妻)さんもすばらしい方です。

私が一番最初に本格的な山登りしたのも谷川岳ですし、数年前走るキッカケとなった足首骨折(勝手に下山して記録に無いのでナイショ)も谷川岳近辺です。

投稿: cootaro | 2006.10.23 00:51

>runrun様

車から眺めただけですが、土合の駅も、駅前の砂利の広場も、そして連絡通路も、昔のまま・・・。タイムスリップしたような感覚に襲われました。

投稿: moai | 2006.10.23 17:30

>cootaro様

そうなると、「谷川」は第二のふるさとですね。ロープウェイ乗り場付近が様変わりしましたが、そのほかは昔なつかしい姿で、うれしくなりました。

投稿: moai | 2006.10.23 17:32

こんにちは、moaiさん。
素晴らしい健脚ですね…脱帽です。
谷川岳は「笹がきれいな山だな~」って、登った時(一度だけですが)に感激したことを思い出しました。

投稿: ぼう | 2006.10.24 21:21

>ぼう様

って、「坊様」みたいですみません。

「谷川岳」は、険しさとたおやかさの両面を併せ持った個性的な峰だと思います。

投稿: moai | 2006.10.25 00:09

ほぅ、moaiさんにして30年ぶりの谷川岳ですか。私たち夫婦も5年前の秋、結婚41年の記念登山で・・・マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、岩清水の音を聴きながらの「わっぱめし」の旨かったのを思い出しました。
それにしても、ハセツネから幾らも経っていないのに「トレイルラン仕様」での「日帰り」とは・・あきれ返って(失礼!)ひっくりかえりましたよ。
しかも帰りは、あの「谷川小唄」を鼻唄交じりにハンドルさばき。数々の美しい景色の写真からも、moaiさんの満足度100%伝わりました。
私達にとっても懐かしくて嬉しい写真ばかりでした。

投稿: 沼津アルプス | 2006.10.27 12:55

>沼津アルプス様

しかし、30年も経ったというのに、山はそのままの姿でそこにありました。あらためて、自然は偉大です。

投稿: moai | 2006.10.27 22:16

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