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2007.03.31

H19.3.26-28 大菩薩~小金沢連嶺

H19032628_079_1 暖冬もあながち悪くありません。

残雪の影響もほとんど受けることなく、無事に早春の大菩薩から小金沢連嶺にかけてを高校生らと縦走する事ができました。

 

それでも、季節の変わり目のむずかしい3月。中日の27日は、寒の戻りともいうべき冷え込みに、小雪と寒風が肌身をさすなかの稜線歩きとなりました。

「苦あれば楽あり」

それもこれも、こんな翌日の秀峰富士の絶景に出迎えられたならば疲れも一気に吹き飛ぶというもの。

 

それでは、二泊三日で行なわれた今回の山旅を日を追って振り返ってみることにいたしましょう。

 

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H19032628_003【第1日:3月26日】 裂石~上日川峠

 

塩山から登山口行きのバスに乗り込んだ我々を待ち受けていたものは・・・。

地元のおばあちゃんたちの大群でした。

もっとも、平日ののどかな日中です。大きな荷物を抱えて乗り込んだ我々の方がお邪魔虫というもの。

ここは、温泉や病院に向かうおばあちゃん達となかよく入山といたしましょう。

 

さて、そんなもみくちゃ状態のまま汗ばむような陽気の裂石集落をあとに、上日川峠へ。

計画では次の福ちゃん荘まで足をのばす予定でしたが、水場の関係から上日川泊まりに変更しました。

山中でいただくシーフードカレーも粋なものです。スパイスに展望台から大菩薩湖を隔てて暮れなずむ富士山が加われば、申し分ありません。

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H19032628_025_1 【第2日:3月27日】 上日川峠~大菩薩峠~小金沢山~湯ノ沢峠

 

猟銃か?雪崩の音か?

いや、雷鳴だ!

朝から嫌な雲行きでした。

案の定、稜線に出た頃には風が強まり、小雪が舞い始める始末。

これも、せっかくこの季節に山に入ったのですからご愛嬌。

 

しきりに白い息を吐きながら、まさにコガネ色した笹原のつづく大菩薩から小金沢連嶺の稜線を進みます。

思えば、この日峠の手前ですれ違った方を最後にいっさい人間様にはお目にかかりませんでした。

そのかわり、鹿の姿や野鳥らに囲まれての山旅となりました。

その害がさかんにいわれているところですが、こうした餌場や道々に残された糞を見るにつけ、「生きる」ことへのたくましさを感じずにはいられませんでした。

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H19032628_076_1 【第3日:3月28日】 湯ノ沢峠~滝子山~初狩

 

「寒さでほとんど眠れなかったよ~」

それもこれも、こうした景色に救われます。

湯ノ沢峠から一登りした「大蔵高丸」は、秀麗富岳十二景の一つといわれるだけのことはあり、贅沢すぎる景観をプレゼントしてくれました。

さらに右手(西方)に目を転ずれば、昨夏縦走した南アルプスの峰が、おそらく昨日また新雪をいただいて白くスカイラインを描いています。

そして、最終ピークの滝子山に至るまで、その景色は少しもかげりを見せず、我々に味方してくれました。

 

下山は笹子川の流れに沿った甲州街道の初狩へ。

里山は、わずか三日のご無沙汰にもかかわらず、もうすっかり春爛漫といった雰囲気で帰りを待っていてくれました。

 

 人みな花に 酔うときも  残雪恋し 山に入り

 涙を流す 山男  雪消の水に 春を知る

         『坊がつる讃歌』より

 

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コメント

小雪ちらつく寒波の戻り、明けて絶景富士と連なる山並みの妙・・・里山に下り立てば春爛漫。
実に変化に富んだ二泊三日の山旅でしたね。
その苦楽を、得難い体験とされた愛弟子さんたちも、各々こだわりのエキスパートぶりを発揮されたようです。moaiさんの紹介ミニコメントも温かく、山名・峠の名称もユニークだったり、メンバーの息づかいを感じつつ、一気に写真楽しませて頂きました。
最終日は正に「ご褒美日和」でしたね。

投稿: 幸せコスモス | 2007.03.31 17:34

>幸せコスモス様

大菩薩は、決して標高こそ高くはありませんが。

「山高きがゆえに貴からず」

まさにこの言葉どおりの実感でした。

投稿: moai | 2007.04.03 02:06

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